特許出願(申請)の意味

query_builder 2021/08/02
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発明を特許出願(申請)することには一体何の意味があるのでしょうか?


一般的には、発明者の発明を保護するために特許出願が必要だと言われています。


しかしながら、必ずしも特許出願した発明が特許として認められるとは限りません。

また、仮に特許として認められたとしても、出願当初に想定していた権利範囲がそのまま権利化されるケースは多くはありません。


例えば、自動車に関する特許を取ろうとした場合に、「エンジンあるいはモーターの動力を利用してタイヤが回転することで走行する車両」といった権利範囲が特許として認められたとしたら、世の中のほとんどの自動車が権利範囲に含まれることになり、とんでもないことになりますので、これは特許として認められません。ただ、「エンジンの機構が○○である」とか、「モーターを回転させるために○○を用いる」とかの限定を加えることで、特許として認められる可能性が出てきます。


このように、特許になるか否かの審査基準(判断基準)として、その発明が公に知られているか否かが最も重要になります。


ただし、世の中には言うまでもなく無数の発明があります。そのため、仮に特許出願したものに対して特許が認められたとしても、それは出願時よりも限定的な権利範囲になることが多いのです。


すると、特許が認められたとしても、発明を保護しきれないという状況になりかねません。そして、そういった状況になるかどうかは、出願してみないと分からない部分でもあります。


ですが、特許出願することで確実に享受できるメリットがあります。

それは”宣伝効果”です。


すなわち、特許出願した時点で、対象となる発明(製品)に「特許出願中」と記載できます。

特許を取得すればこれが「特許取得済み」等の記載に変わるわけですが、顧客や消費者の方からしたら、「特許出願中」も「特許取得済み」もさほど印象は変わらないのではないでしょうか。


逆に言えば、世の中のほとんどの製品は、(広告表示するしないに関わらず)特許出願をしていますから、特許出願をしていない製品は、それらに比べて見劣りしてしまいます。


まとめますと

特許出願をする一番の意味は、宣伝効果があるということだと思います。

そして、最終的にうまく特許を取得することができれば、自身の発明をしっかり保護することができるということになります。うまく特許を取得できるかどうかは、出願書類を作成する人のウデによっても変わってきます。


特許出願をご検討されている方の参考になれば幸いです。


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